年老いて独りでいると

呆けやすい

寂しさがつのる

家族団欒の輪にはいりたい



老いると耳が遠くなる

何か悪口を言っているに違いない

猜疑心にさいなまれ

被害妄想でひねくれる



箪笥に小さな無数の虫たちが這い

座敷で子供たちが走り回る

あちこちで火が燃える

幻視 存在しないものが見える



老いると赤子のように

一人では何もできなくなり

おふろにも入れない

歩くのもおぼつかない



三度の食事 

身のまわりの世話

会話にならない会話の相手

老老介護は朗朗介護とはいかない



それでも盆暮れ正月久しぶりに

孫、ひ孫の笑顔を見ると

もう何も思い残すことはない

と心から思えるものだ






にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・ポエムへ

人気ブログランキングへ