5時間夜通しで運転して

漆黒の闇が白み始めたころ

大きな手を広げた雪山が

どんどん目前に近づいてくる

Bonoの「魂の叫び」に

たかぶるテンションのまま

一気にゲレンデを滑走する



しまった雪を足裏が

しっかりととらえ 切れる

エッジが切れまくる

ノンストップで風になって

大斜面を滑走するとき

そこには誰もいない

ひとりだけの銀世界



急斜面 コブ斜面 

アイスバーン

次から次へと

突きつけられる

雪山からの挑戦状を

受けて立つとき

エイッと飛び出すしかない



若さに任せて体力勝負で

落ちるエネルギーを

叩きつぶす力に変えて

コブからコブへ跳躍する

ある時は老練にしたたかに

コブからコブへ

舐めるように滑り降りる



抜けるような青空と

きらきらひかる

ダイヤモンドダスト

シュプールひとつない

ふかふかの新雪と

眼下に広がる絶景と

何もかも独り占めにする






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