雨の日は心静かに

本を読むのにちょうどいい

いつか読もうと

積んである山の中から

一冊手にとり

扉を開ける



本を読むのは

誰かに勝つためではない

自分一人の人生ではできることに限りがある

これまでに起きたこと

今起きていること

これから起きるだろうことを知りたいから



人の生きざまを追体験し

叡智を我が物にして

未体験ゾーンや

ファンタジーワールドへワープする

想像の世界で戯れるのは

最高の知的贅沢だ



速読ができたらどんなにいいだろう

それは読み飛ばすことなのだろうか

拾い読みのことだろうか

行間は読めるのだろうか

写真を撮るようには

とても読めそうにない



言葉は舌足らずで

実体験ほどのリアリティはない

ビジュアルインパクトもない

音響効果もない

だからこそイマジネーションが働いて

脳は活性化し心は充足する



生きて死ぬことは

たくさんの経験を積んで魂を高めること

自分ひとりの人生は限られている

読書は他人の人生をともに生きること

無知の知に直面し

己の欠落を知ることは幸せなことだ





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