アマチュア大会なら

出場する前から

賞金は自分のものだと

いつもわかっていた



プロにならないかと

オファーはいくつももらった

行くところ行くところ

上手いと絶賛され煽てられた



二流のプロとある日対決し

勝ったと思った

その場にいた誰もが

そう思った



二流のプロは流していた

本気ではなかった

プロの目に

闘志の火がついた



なんだこの凄味は

退路を断った命懸けのプロに

ただ上手いだけのアマは

とても太刀打ちできない



すべてを手に入れようとしても

中途半端になるだけだ

何かを捨て去らなければ

プロにはなれない





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