つけっぱなしのテレビ

斜め読みの雑誌

タンスに入らない服

物置と化したソファ

欲張りすぎて

溢れ出したモノたちは

気がつかないうちに

私に覆いかぶさり息苦しくなる



だから、なんにもない

がらんどうの部屋に

布団をしいて

本を読みながら横になる

疲れているときは

ぱらぱらと詩をめくり

眠くないときは

じっくりと小説を読む



そこには脱力した私と

リラックスした作者がいて

じゃまするものは

なんにもない

いつのまにか

深い眠りについて

さえぎるものは

なんにもない



モノに囲まれれば

囲まれるほど

不自由になって窒息する

いくら買い占めしても

心は満たされない

過去に縛られるだけだ

なんにもないからこそ

自由に生きることができる





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