「素敵なスピーチでした」
初対面の人から褒められれば
お世辞でもうれしい
面白い話は得意じゃないし
天性の話術も
持ち合わせていない
聞いても聞かなくても
良かったような
話はしたくなかったから
ぼくができることは
心から感謝の気持ちを
表現すること
ぼくだって
試行錯誤しているみんなと
なにも変わらないこと
そんなぼくが
心の支えにしているものを
みんなに知ってもらうこと
心の支え、それは
いつも聴いている
詩だった
ぼくが偉そうに
何を言っても
煙たがられるだけだけど
詩人の詩は
ぼくが届けたい以上に
きみの心に響いている
アーティストの詩は
きみの心の奥底に
しっかりと刻みこまれる
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