年をとれば

歩くのも億劫になって

ひとつひとつの動作が緩慢になる



「ここにいるよ」と

自分の存在を誇示するかのように

えんえんと話し続ける



「こうやって私は生きてきたんだ」と

意固地になってわがままで

他人の言うことに聞く耳を持たない



周りの空気を読むことも

すっかりできなくなって

赤ん坊に戻ったかのようだ



もうじき四人に一人は老人になる

これまで誰も経験したことがない

ゆっくり生きる社会がくる



互いが互いを支え合わなければ

生きていくことのできない

競争とは無縁の社会だ



既得権益を守ることに汲汲とした

平和が何より大切な社会は

若者にはじれったいかもしれない



若者は自由やチャンスを求めて

地方から都会へやってきて

叶わぬことを知って海外へ飛び立つ



忙しないグローバル社会からみれば

時間が止まってしまっているかのような

パラドキシカルな理想郷なのかもしれない





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