もしもきみが先に逝ってしまったら

ぼくは涙の海で溺れてしまうだろう

きみとの想い出に浸りながら

きみのいない現実を

受け入れることなどできないだろう



きみとの毎日は濃密過ぎて

誰か他の人では埋めることはできない

成長の喜びもやり場のない怒りも

逃げ場のない憂鬱も解き放たれた自由も

いつも一緒でなんでも話しているから



きみはぼくが誰か別の人と

新しい生活を始めるだろうと言うけれど

ぼくにはそんなことはできそうもない

きっときみのお気に入りの店へ行って

いつもの席でいつもの珈琲を頼むだろう



そうしてなにもかもがいつもどおりなのに

たったひとつ、きみがいない虚しさに

いっそう包まれて悲嘆に暮れるだろう

きみの面影をみたりきみの声を思い出して

ぽっかり空いた心の穴は涙で溢れるだろう



きみとぼくの時計は止まってしまって

未来の時を刻むことがないのだとしたら

ぼくは生きる希望を失って

前を向いて歩くことなどできない

想い出だけを抱きしめてその時を待つだろう





※「カールじいさんの空飛ぶ家 [DVD](ディズニー)」を観て





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