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きみはぼくではない

 

ぼくとは違う人間なんだ

 

まるで別人のように

 

大人びてしまったきみを見て

 

ぼくは茫然とした



 

 

 

そこに一人の男が立っている

 

きみはいつまでも

 

「ぼくのこども」ではない

 

背を抜かれたときにとっくに

 

気付いていたはずなのに



 

 

 

目がいいことだけが取り柄の

 

ぼくとは違う世界が

 

きみの前には広がっている

 

黒ぶちの眼鏡越しに

 

きみはいったい何を見るのだろう

 





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